木材を生業として70余年。
これからも人・環境・街にやさしい製品を
提案し続けます。
丸紅木材の歩み
1.創業
当社は創業時より、東南アジアを中心とした南洋木材の輸入販売を通じて事業基盤を確立し、時代の変化に合わせ常に柔軟に対応しながら成長を続けてまいりました。
2000年代に入ると、先進諸国だけではなく、日本国内でも環境保護の意識が高まり、持続性のある素材を求める気風が高まりました。
そこで、環境への配慮と付加価値提供の両立ができる事業として当社が着目したのが、中国農家の継続的な収入源として、国をあげて植林の推進がされていたポプラです。
2.ポプラLVLとの出会い
ポプラは他の樹木と比べて成長が大幅に早く、わずか8年で伐採できる木材です。
当時の中国企業はポプラを活用する可能性を見出しましたが、日本市場向けに高品質が担保出来る加工技術を持つ工場はありませんでした。
そこで当社の代表は、日本からの直行便も無い地域の小さな工場をひとつ一つ訪れ、生産ラインの改善投資や生産理論を共有し、日本市場向けの製品を加工できる工場を開拓していきました。
言葉や文化の壁を越え、高品質の製品を安定供給するのは簡単な事ではありませんでしたが、課題を少しずつ解決していく事により、「中国のポプラLVLといえば丸紅木材」と言われるまでになりました。
3.国産材の新たな活路開拓へ
山林の高低差の大きい日本では、大掛かりな機械を使っての伐採が出来ない為、日本の林業は人の手による伐採が今も続けられています。人手不足や危険を伴う仕事などの理由もあり、建築資材として使えない曲がり材や根、枝は「林地残材」として山に捨てられている現状があります。
今までの知見を活かし日本の山に何か役に立つことが出来ないだろうかという思いから、国産材の新たな活路を見いだそうと考え、2017年に「IKONIH(アイコニー)」という名前で、国産檜をふんだんに使用した子ども用家具・玩具ブランドを立ち上げました。
子ども用家具や玩具、ノベルティなどの小物を作り、製材時に出たおがくずは天然の精油、商品をつくるときに出たウッドチップは消臭剤として活用することで、1本の木をまるごと使い切る仕組みを構築しました。
また、収益の一部を植林や森林経営費用として活用することで、新たなCO2吸収源を創り出す取り組みを行っています。
森林の持続可能性と付加価値の創出を結びつけ、環境に優しい循環型事業の創造と実現を目指しています。