■ 1. 実施の背景
阪急阪神不動産様では、CSR活動の重点テーマである 「生物多様性保全」 を社員一人ひとりが自分ごと化し、日々の業務に結びつけられるような研修の必要性を感じておられました。
都市開発やマンション事業に携わる社員が自然環境を体験する機会は限られており、「都市と自然の関係を体感的に理解する研修」を求めていたことから、
- 自然素材に触れながら学べる内容
- 国産材の価値を実感できるワークショップ
- 生物多様性を現場で学べるプログラム
が候補として挙がり、丸紅木材へご相談をいただきました。
一方、丸紅木材としても、日本の森林が抱える
- 人工林の管理不足
- 国産材利用の停滞
- 森林サイクルの停滞
- 生物多様性と森林管理の関係への理解不足
といった課題に対し、「木を使う文化の普及」が不可欠であるという理念を持っています。
双方の想いが一致し、六甲山という自然豊かなフィールドを舞台にした研修を共創することになりました。
■ 2. 研修の目的
今回の研修は、以下の3点を目的に設計しました。
(1)生物多様性を現地で理解する
神戸市の担当者より、生態系や生物多様性について学ぶべく、山林散策を行い、専門的な講義を実施。
(2)国産材に触れ、森林サイクルを学ぶ
丸紅木材は「森林サイクル(植える→育てる→伐る→使う→再び植える)」の基礎を中心に解説し、素材としての国産材の価値を伝達。
(3)協働を通じたチームビルディング
DIYキットの組立に加え、「説明書を自分たちで作る」課題を設定し、コミュニケーションと創意工夫を促進。
■ 3. 研修概要
- 日時:2025年10月15日
- 場所:六甲山
- 参加者:約30名
- 担当部署:マンション事業部
▼ 実施プログラム
① 神戸市による「生物多様性」講義
生物多様性の基礎、地域の生態系、都市と自然のつながりなどを解説。

② 丸紅木材による講話
- 森林サイクルの基礎
- 国産材の魅力と用途
- 森林管理と国産材利用の関係
③ 国産材DIYワークショップ
12月開催予定のジオ西宮コートテラス 入居者様向けイベントの準備も兼ね、どのアイテムを採用するかを検討。
多数のDIYキットを用意し、
使用木材:ヒノキ・スギ
- 巣箱
- バードコール
- モビール
- 植木鉢
- バードバス



④ グループ課題:「組立説明書をつくり、発表」
狙い
・素材特性を理解して、“子供にもわかるように伝える”体験
・チーム内コミュニケーションの活性化
・伝える力を育成



■ 4. 参加者の声・企業様コメント
参加者からは以下のような声が寄せられました。
「相談しながら組み立てる時間が、思った以上に学びにつながった」
「自然の中で木に触れる体験が新鮮。普段の仕事と自然のつながりを考えるきっかけになった」
「生物多様性の講義とDIY体験が組み合わさったことで理解が深まった」
阪急阪神不動産様からも、
「体験を通じて学べるプログラムとして社員の満足度が高かった」
「森林や国産材の理解が進み、今後の環境施策にも活かせる」
と高い評価をいただきました。
■ 5. まとめ
今回の研修は、神戸市・阪急阪神不動産・丸紅木材の三者が連携し、
“生物多様性を自然の中で体験し、国産材の価値を理解する”
というテーマを立体的に実現した取り組みでした。
神戸市による専門的な生物多様性講義と、丸紅木材による森林サイクルの解説、そして国産材を実際に使うワークショップ。
これらが組み合わさることで、森を取り巻く環境と私たちの暮らしのつながりを、多角的に学べるプログラムとなりました。
丸紅木材にとっても、企業と共同で森林の価値を共有し、国産材利用の意義を広げていく大変意義のあるプロジェクトとなりました。


